54.空き家の固定資産税が6倍になる!?
公開日:2021年11月04日
突然ですが…
空き家をお持ちの皆様!!その空き家の固定資産税が6倍になってしまう可能性がある事はご存知ですか?
今は大丈夫でも、放置は危険です。
今回は、
・なぜ空き家の固定資産税が6倍になるのか
・固定資産税を6倍させないための空き家活用
について紹介します。
□空き家の固定資産税が6倍になる仕組みとは
簡潔に言うと、空き家が「特定空き家」に指定されてしまうと、固定資産税が6倍になる可能性があります。
特定空き家とは、
「放置すれば倒壊など危険の可能性がある」
「放置すれば著しく衛生上有害の可能性がある」
「適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている」
「周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切な空き家」
の条件を満たす場合に認定されてしまいます。
住宅用地の場合は特例により土地に対する固定資産税の課税標準が6分の1になっていますが、
特定空き家に指定されると、この特例から除外されてしまいます。
つまり、特定空き家に指定されると6倍の固定資産税がかかるという仕組みになり
ます。
※1回特定空き家に指定されても指定された原因を改善すると、解除になる場合もあります。
□空き家の活用方法とは
特定空き家に指定されると厄介なことは理解いただけたと思います。
では、空き家はどのように活用すれば良いでしょう。
1つ目は、売却です。
「空き家の譲渡所得の3000万円控除」という特例が適用できると、所得税や住民税の納税額を減らして売却できます。
2つ目は、解体です。
地域や自治体によっては、解体費用を補助してくれる場合もあります。
補助の内容は異なりますが、解体費用を全額補助してくれる場合や一定の割合で補助してくれる場合があります。
しかし、解体で更地にした場合には建物に対する固定資産税はなくなりますが「固定資産税等の住宅用地特例」が適用されなくなることで、土地にかかる税金の特例率はなくなります。
その結果、固定資産税の総額は増えてしまうので注意が必要です。
3つ目は、賃貸として活用することです。
前に述べたように倒壊する危険性がある、景観を損なう、衛生上の問題があると判断された場合に特定空き家と指定されてしまいます。よって指定されない為に最低限のリフォーム行うというのも方法の一つです。(指定されても改善で解除が可能です)
しかしリフォームにはお金がかかるため、空き家のままにせず賃貸物件とすることがオススメです。
また、立地によっては住宅用地特例の適用会となっても空き家を解体し更地を駐車場やコインパーキングなどにするのもオススメです。
これらの方法では、賃貸収入により、リフォームや解体の費用や毎年の税金負担の足しになる可能性があります。
□まとめ
今回は、空き家の固定資産税や活用方法について簡単に紹介しました。
もし、空き家に困っている場合は、お気軽にご相談ください。
減免維持方法や最善の活用方法をナガトチがご提案いたします。
もちろん『売りたい』『借りたい』『貸したい』も歓迎しております。
以前のコラム「近年の空き家事情」もご覧ください。
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