空き家でも保険加入は可能?注意点は?

公開日:2022年04月18日

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所有している空き家が火災や地震などで被害を受けたとき、保険に入っていれば対処できると考えますよね。

 

しかしながら、空き家に対しては保険というものが入りづらかったりします。

 

なぜ保険に入りづらいのか、その理由を地震保険と火災保険の2つに絞って解説します。

□空き家でも地震保険に加入できる?

空き家でも地震保険に加入できる?

 

残念ながら空き家は地震保険には入れません。

地震保険は地震保険に関する法律をもとに制度化しています。

 

その法律で「保険会社等が負う地震保険責任を政府が再保険することにより、地震保険の普及を図り、もって地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的とする」と定めているからです。

 

平たく言うと、「居住用の不動産にしか地震保険は加入できません」ということです。

 

空き家は人が住んでおらず居住用とはみなされません。

このため、専用事務所や工場、倉庫など人が住む場所がない建物についても空き家と同様に地震保険には加入できません。

 

ただし、例外としてすぐ住むことができる設備が整った別荘は居住用と認められます。

また、一部店舗と住居が一緒になっている建物(併用住宅)に関しても居住用と認められます。

 

この2つの場合は地震保険に加入することができます。

□空き家でも火災保険に加入できる?

火災保険であれば空き家でも加入することができます。

しかし、空き家の場合には設備老朽化による漏電での火災、放火による火災などが考えられるため、火災保険を引き受けてくれる保険会社は一般の火災保険よりも少なくなります。

 

また、引き受けてくれたとしても保険支払い金額が高い、火災時の補償範囲が限定されてくる可能性などがあるかもしれません。

 

居住中に火災保険に加入しその火災保険を空き家にしても延長しているケースにもご注意ください。

 

火災保険は区分というものがあり、専用住宅物件、併用住宅物件、一般物件というものがあります。

 

居住中は専用住宅物件もしくは併用住宅物件になりますが、空き家になると一般物件という区分になります。

 

空き家になったと保険会社に通知しないと、いざ火災になったときに保険料が支払われなくなる可能性もありますので注意が必要です。

□まとめ

空き家管理には掃除をする、雑草の手入れをするなどを思い浮かべると思いますが、万が一のための保険というものも必要です。

 

しかし、空き家はリスクが大きいため加入できる保険には制限があります。

 

もし長く手入れをするつもりがない空き家であれば売却の検討してみるのも良いのではないでしょうか。

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